batchiです。
最近ベタベタ触り始めたRDSについて。
触れば触るほど、
「気ぐるみの中にはEC2が入っているんだな(?)」
という謎の感想が出てきますが、
もちろんRDS特有の注意ポイントのようなものもあるわけで、
今回は4つのグループにフォーカスをあてて記していきます。
4つのグループ
- セキュリティグループ
- パラメータグループ
- オプショングループ
- サブネットグループ
セキュリティグループ
これはEC2でもおなじみですね。
仮想ファイアウォールのようなものです。
唐突なトラップ
はいはい分かってますよ、と
「セキュリティグループ」をクリックすると、
変な画面が出てくるので少しびっくりします。
EC2-Classicを使用している場合以外は、
EC2の画面から設定を行います。
やっぱり中身はEC2じゃないか、と思ったりします。
パラメータグループ
データベースエンジンのパラメータ群です。
いろいろパラメータを設定してください。
▼DBパラメータグループを使用する
http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/UserGuide/USER_WorkingWithParamGroups.html
オプショングループ
データベースに対する追加機能を設定するグループです。
すべてのDBエンジンで使用できるわけでなく、
2016年3月現在対応しているエンジンは下記の通りです。
・Oracle
・Microsoft SQL Server
・MySQL 5.6
いろいろオプションを設定してください。
▼オプショングループを使用する
http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/UserGuide/USER_WorkingWithOptionGroups.html
サブネットグループ
DBインスタンスを配置するサブネットのコレクションです。
コレクションって何だよ、と思いますが、
公式ページにそう書いてあるのでしょうがありません。
RDSでDBインスタンスを立ち上げる時にIPの指定は出来ませんが、
このサブネットグループで設定した
サブネットの範囲のどこかしらで立ち上がります。
どこかしら、が具体的にどこなのかはnslookupなどであっさり分かったりします。
返ってきた結果を見て、やっぱり中身はEC2…と思ったりします。
スナップショットからの復元時の注意
ここまで4つのグループを見てきましたが、
スナップショットからのリストア時に注意するべき点があります。
スナップショットを選んで「スナップショットの復元」と進むと、
様々なパラメータの設定項目に移りますが…
そこに「セキュリティグループ」と「パラメータグループ」はないのです。
ないってことはつまり、
スナップショットの基になったインスタンスの設定に引っ張られるのか、
と思いきやそうではなく、
「デフォルト」のグループが設定されます。
嘘だろ、と思いましたがドキュメントにも書いてありました。
「DB インスタンスを復元すると、デフォルトの DB パラメータとセキュリティグループのみ、復元済みインスタンスに関連付けられます。」 ▼DBスナップショットからの復元 http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/UserGuide/USER_RestoreFromSnapshot.html
日本語としての不自然さに腹が立ちますが、
復元したインスタンスに設定されるグループは、
つまりこういうことです。
セキュリティグループ | default |
パラメータグループ | default |
オプショングループ | 復元時に指定したもの |
サブネットグループ | 復元時に指定したもの |
上2つのグループについて、
新規作成したグループを使用していた(もしくは使用したい)場合は、
リストア後に改めてdefaultから変更する手順が必要になります。
パラメータグループの変更には再起動が伴う
セキュリティグループの変更は分かりやすくていいのです。
変更を加えれば、
瞬時に旧グループのremoveと新グループのaddが始まります。
ところがパラメータグループの場合は、
ただ単に変更しただけでは保留状態になります。
変更時に「すぐに適用」にチェックを入れれば、
自動的に再起動をかけてくれるのかと考えていましたが、
手で再起動する必要があるようです。
「DB インスタンスに関連付けられている DB パラメータグループを変更する場合、DB インスタンスで新しい DB パラメータグループを使用する前に、インスタンスを手動で再起動する必要があります。」 ▼DBパラメータグループを使用する http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/UserGuide/USER_WorkingWithParamGroups.html
「すぐに適用」が関係してくるのは、
DBインスタンス名などの他のパラメータについてでした。
▼DB インスタンスを変更し、パラメータをすぐに適用
http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/UserGuide/Overview.DBInstance.Modifying.html
リストア時には注意が必要ですね。
なるほど。
皆さんも注意してください。
こちらからは以上です。