前提
前回は既に起動しているコンピュータの2枚のNICに対してTeam Driverを使用してteamingを行った。
今回はCentOS 7インストール時にteamingを行ってみる。
前回と環境は同じである。すなわち、VirtualBox 4.3.12上に立てた仮想マシンを利用しており、NICの名前は「enp0s3」と「enp0s8」となっている。
以下3箇所で{"runner": {"name": "activebackup", "hwaddr_policy": "by_active"}}
としているが、VirtualBoxではない通常の環境では{"runner": {"name": "activebackup"}}
で良い。
VirtualBoxにおけるこの制限については https://community.oracle.com/thread/2546040 参照(ここにはbondingの際の手順であるfail_over_mac=1にしなければならない旨が書かれているが、teamingにおいては"hwaddr_policy": "by_active"
がこれに相当する)。
GUIインストーラを使用してteaming
CentOS-7.0-1406-x86_64-Everything.iso および CentOS-7.0-1406-x86_64-Minimal.iso の日本語設定にて確認を行った。
なお、テキストインストーラにはteamingを設定する機能はなさそうだった。
《手順》
- 「ネットワークとホスト名」をクリック
- enp0s3とenp0s8はとりあえずオフのまま(後で自動的にオンになる)
- “+”をクリックして「チーム」を選択して「追加」
- 接続名を適当に編集する
- Teamed connectionsで「追加」をクリックして「Ethernet」を選択して「作成」
- 接続名を適当に編集する(そのままだと接続名に”スレーブ”という日本語が入り、今後あまり幸せにならないので変えた方が良い)
- デバイスのMACアドレスに”enp0s3″を選択
- 「全般」タブをクリックし、「この接続が利用可能になったときは(以下略)」をオンにする
- JSON configに「{“runner”: {“name”: “activebackup”, “hwaddr_policy”: “by_active”}}」と入力する
- 5から9をもう一度繰り返す。7の選択は”enp0s8″とする
- 「IPv4のセッティング」タブをクリックし、IPアドレス等を設定する
kickstartファイルを使用してteaming
kickstartを利用した自動インストール時にもteamingを設定することが可能である。
kickstartファイル内のnetworkの設定を以下のように記述すれば良い。
network --device enp0s3 --onboot=no
network --device enp0s8 --onboot=no
network --device team0 --activate --bootproto static --ip=10.0.2.34 --netmask=255.255.255.0 --gateway=10.0.2.1 --nameserver=8.8.8.8 --teamslaves="enp0s3,enp0s8" --teamconfig='{"runner": {"name": "activebackup", "hwaddr_policy": "by_active"}}'
あるいは、デバイス名の代わりにMACアドレスを指定しても良い。
network --device 08:00:27:CB:8E:FB --onboot=no
network --device 08:00:27:DD:09:C6 --onboot=no
network --device team0 --activate --bootproto static --ip=10.0.2.34 --netmask=255.255.255.0 --gateway=10.0.2.1 --nameserver=8.8.8.8 --teamslaves="08:00:27:CB:8E:FB,08:00:27:DD:09:C6" --teamconfig='{"runner": {"name": "activebackup", "hwaddr_policy": "by_active"}}'