batchiです。
前回までの投稿でスケーリングプランの種類と、クールダウンの種類を抑えました。
[Auto Scaling]まわりくどくクールダウンとウォームアップの違いを理解する①
[Auto Scaling]まわりくどくクールダウンとウォームアップの違いを理解する②
やっぱりこういうのは表で一覧化しないと捉えづらいよね、ということで、
各スケーリングプランとクールダウン/ウォームアップの対応をまとめます。
3.スケーリングプランごとのクールダウン/ウォームアップ
◯…適用される
×…適用されない
スケーリングプラン | デフォルトのクールダウン | スケーリング固有のクールダウン | ウォームアップ |
インスタンス数の維持 | × | × | × |
手動スケーリング | × | オーバーライド可能 | × |
スケジュールに基づくスケーリング | × | × | × |
シンプルスケーリングポリシーによる動的スケーリング | ◯ | オーバーライド可能 | × |
ステップスケーリングポリシーによる動的スケーリング | × | × | ◯ |
はい、こういった形となりました。
これでもう2度と迷うことがないですね。
こうなってくると、もはや気になるのは
シンプルスケーリングポリシーとステップスケーリングポリシーの違いだけですね。
4.シンプルスケーリングポリシーとステップスケーリングポリシー
どちらも動的スケーリングで用いられるポリシーです。
簡単に言えば、
シンプルスケーリングポリシーは「一回こっきり」、
ステップスケーリングポリシーは「細かく刻める」という違いがあります。
例)
シンプル:平均CPU使用率が80%以上で2台追加
ステップ:平均CPU使用率60%以上で1台、80%以上でもう1台追加
かつてはシンプルスケーリングポリシーしか存在しておらず、
ステップスケーリングポリシーは相対的に新しい概念となります。
「<メトリクス>が◯◯以上で△台追加(削除)」というくくりをステップと表現しますが、
ステップが1つの場合であってもステップスケーリングポリシーを用いることが推奨されています。
http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/autoscaling/latest/userguide/as-scaling-simple-step.html
ステップ調整値が 1 つであっても、ステップスケーリングポリシーを使用することをお勧めします。このポリシーは、スケーリングアクティビティまたはヘルスチェック交換の最中でも、アラームを継続的に評価し、グループをロックしないためです。
冷やすよりは温める時代になってきたということですね。
4.1.スケーリング調整タイプとステップ調整値
シンプルスケーリングポリシーとステップスケーリングポリシーの違いは、
「一回こっきり」か「細かく刻める」かと書きました。
これをもう少し掘っていくと、
「ステップスケーリングポリシーのみステップ調整値という概念がある」
というところに行き着きます。
このステップ調整値という概念を理解するためには、
先にスケーリング調整タイプという概念の理解が必要です。
スケーリング調整タイプは、
シンプルスケーリングポリシーでも
ステップスケーリングポリシーでもあてはまる概念です。
さっそくスケーリング調整タイプについて学んでいこう、
というところで次回に持ち越しです。
やり方がまわりくどいですね。
こちらからは以上です。