batchiです。

前回の続きです。
http://www.infilic.co.jp/tech/?p=1203

前回までの設定で、
http://batchi.tkにアクセスすると、
バケット「batchi.tk」の中身が表示される、
というところまで進みました。

現状だとサブドメインをつけたhttp://www.batchi.tkにアクセスしてもエラーになるので、
リダイレクトで「batchi.tk」に飛ばしてあげる設定をいれます。

ページ読み込みエラー

6.S3バケットの作成その2

今回は「www.batchi.tk」という名称でバケットを作成します。
バケット名とドメイン名が一致していないといけない理由は…

前回説明したとおりです。

ちなみにこのバケットはリダイレクトするだけなので、
ホスティングを有効にしたり、
バケットポリシーを追加したり、
ドキュメントをアップロードしたりといった手順は不要です。

「別のホスト名にすべてのリクエストをリダイレクトする」を選択し、
リダイレクト先のバケット名を指定するだけです。

リダイレクト設定

設定が終わった段階で、
ひとまず「www.batchi.tk」バケットのエンドポイント
(www.batchi.tk.s3-website-ap-northeast-1.amazonaws.com)に接続すれば、
http://batchi.tkにリダイレクトしてくれます。

7.Route53の設定その2

「www.batchi.tk」バケット→「batchi.tk」バケットのリダイレクト設定は完了したので、
http://www.batchi.tkにアクセスすると「www.batchi.tk」バケットのエンドポイント見に行く、
となるように設定します。

手順3で作成したホストゾーン「batchi.tk」に追加で設定を行います。
[Create Record Set]より、新規レコードを追加します。

Name www
Type A – IPv4 address
Alias yes
Alias Target 手順6で作成したバケットを選択

R53設定

設定はこれだけです。
後は設定が反映されるまで少し待ちます。

8.確認その2

少し待つ、のがどのくらいなのかよく分からなかったので、
(数分レベルではありますが、)
待っている間にdigコマンドをインストールしてみることにしました。

手順を載せようかとも思いましたが、
下記にこれ以上ないほど丁寧に書かれていたので省略します。

http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1410/20/news122.html

下記赤字部のような答えが返ってくるようになったら、
http://www.batci.tkにアクセスすることで、
無事バケット「batchi.tk」内のインデックスドキュメントが表示されます。

>dig www.batchi.tk

; <<>> DiG 9.10.3-P4 <<>> www.batchi.tk
;; global options: +cmd
;; Got answer:
;; ->>HEADER< ;; flags: qr rd ra; QUERY: 1, ANSWER: 1, AUTHORITY: 0, ADDITIONAL: 1

;; OPT PSEUDOSECTION:
; EDNS: version: 0, flags:; udp: 4000
;; QUESTION SECTION:
;www.batchi.tk. IN A

;; ANSWER SECTION:
 www.batchi.tk. 5 IN A 54.231.224.27

;; Query time: 287 msec
;; SERVER: 10.0.1.252#53(10.0.1.252)
;; WHEN: Fri May 20 23:14:34 東京 (標準時) 2016
;; MSG SIZE rcvd: 58

おしまい

今回は下記の組み合わせで検証しましたが、

  1. コンテンツをホスティングする用のバケット…bathi.tk
  2. リダイレクトする用のバケット…www.batchi.tk

用途は逆にしても問題ありません。
(www.bathi.tkでホスティングして、batchi.tkでリダイレクトする)

最後に、「折角入れたんだからいろいろ打ってみよう」
との思いから打ったdigコマンドの結果と共にお別れです。

>dig batchi.tk ns

; <<>> DiG 9.10.3-P4 <<>> batchi.tk ns
;; global options: +cmd
;; Got answer:
;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, status: NOERROR, id: 22994
;; flags: qr rd ra; QUERY: 1, ANSWER: 4, AUTHORITY: 0, ADDITIONAL: 5

;; OPT PSEUDOSECTION:
; EDNS: version: 0, flags:; udp: 4000
;; QUESTION SECTION:
;batchi.tk.                     IN      NS

;; ANSWER SECTION:
batchi.tk.              299     IN      NS      ns-1390.awsdns-45.org.
batchi.tk.              299     IN      NS      ns-1965.awsdns-53.co.uk.
batchi.tk.              299     IN      NS      ns-444.awsdns-55.com.
batchi.tk.              299     IN      NS      ns-716.awsdns-25.net.

;; ADDITIONAL SECTION:
ns-1390.awsdns-45.org.  3599    IN      A       205.251.197.110
ns-1965.awsdns-53.co.uk. 3599   IN      A       205.251.199.173
ns-444.awsdns-55.com.   3599    IN      A       205.251.193.188
ns-716.awsdns-25.net.   3599    IN      A       205.251.194.204

;; Query time: 391 msec
;; SERVER: 10.0.1.252#53(10.0.1.252)
;; WHEN: Fri May 20 23:17:36 東京 (標準時) 2016
;; MSG SIZE  rcvd: 242

ANSWER SECTIONに、手順4で設定したネームサーバが表示されます。なるほど。

>dig www.batchi.tk ns

; <<>> DiG 9.10.3-P4 <<>> www.batchi.tk ns
;; global options: +cmd
;; Got answer:
;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, status: NOERROR, id: 34093
;; flags: qr rd ra; QUERY: 1, ANSWER: 0, AUTHORITY: 1, ADDITIONAL: 1

;; OPT PSEUDOSECTION:
; EDNS: version: 0, flags:; udp: 4000
;; QUESTION SECTION:
;www.batchi.tk.                 IN      NS

;; AUTHORITY SECTION:
batchi.tk.              900     IN      SOA     ns-1965.awsdns-53.co.uk. awsdns-hostmaster.amazon.com. 1 7200 900 1209600 86400

;; Query time: 344 msec
;; SERVER: 10.0.1.252#53(10.0.1.252)
;; WHEN: Fri May 20 23:17:18 東京 (標準時) 2016
;; MSG SIZE  rcvd: 129

サブドメインをつけて打った時はAUTHORITY SECTIONが返ってきます。なるほど。

こちらからは以上です。

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