突然ですが、
ここに、2016年2月初頭に書かれた素晴らしい記事があります。
なんてセンスに溢れた文体だろう、
ぜひとも書いた人の顔を見てみたい!と思ったので、
洗面所に立って鏡を覗き込んできました。
スタッフAです。
*
わざわざリンク先まで辿るほど興味ない、
という方のためにどんな記事か説明します。
「事象に対して想像力を働かせることで、
可能性の幅(選択肢の数)や深さ(精度)を高めていく工程」。
それをアリの巣を掘ることになぞらえて、
うまいことを言った気になっている記事です。
さっぱりわかりませんね。
というわけで実際に読んできてください。
**
「アリノスホラセ」という言葉を創りました。
アリクイをご存知でしょうか。
「アリを食べるからアリクイ」、です。
なので、
「アリの巣を掘らせるからアリノスホラセ」、です。
もちろん「オオアリノスホラセ」もいます。
アリノスホラセの習性として、
自身ではほとんどアリの巣を掘りません。
地面に申し訳程度に爪を立てたくらいで、
「後はそちらでいい具合に掘ってくれ」と投げてきます。
アリの巣を掘ることにかかる時間、
および掘るためにかかる労力を相手に押し付けるのです。
「爪に土が入るのがイヤなんだよ」が口癖です。
***
自身がアリノスホラセになる危険性は常に潜んでいます。
「あいつって結構アリホラじゃね?」と言われないためには、
論理的な話し方をする必要があります。
そして、論理的な話し方をするためには下記3つを満たす必要があります。
・「理由」がある
・「結論」がある
・両者がつながっている
▼例文です。
雨が降ってきた、(理由)
だから、(つながり)
傘を差します。(結論)
▼理由がないケースです。
傘を差します。
なぜ?(←好きなだけアリの巣を掘ってください)
▼結論がないケースです。
雨が降ってきた。
だから何?(←好きなだけアリの巣を掘ってください)
▲こういうことです。
**
ただし注意が必要なのは、
理由、結論、つながりという3つの要素を満たしていても、
イコール相手がアリの巣を掘らなくていい、
という結果には必ずしもならない点です。
▼例文
先方は30分遅れます、(結論)
なぜなら、(つながり)
電車が遅延しているからです。(理由)
これで万事OKとなる場合もありますが、不十分な場合もあります。
先方は30分遅れます、
なぜなら、
電車が遅延しているからです。(理由)
なので、(つながり)
先に資料の読み合わせをしておきましょう。(結論)
ここまでやって十分という場合もあれば、
さらに「理由」や「結論」を継ぎ足していかなければならない場合もあるでしょう。
逆に、「先方は30分遅れます」だけで十分で、
後の情報は不要、というケースも考えられます。
前提となる条件、環境、相手との関係性、共有している知識の範囲等々によって、
アリの巣の掘られ方はまるで違ってくるということです。
要は、コミュニケーションは難しいということです。(結論)
自身の言葉がどういう捉え方をされるか、
そのあたりをちゃんと考えよう、ということです。(結論)
*
僕自身の傾向として、
「アリノスホラセ」になりたくないあまり
「アリノスホリスギ」になりがちなので、
あえて「アリノスホラズ」になったり、
「アリノスイイトコロマデホッタラヤメル」
にならなくてはなぁと思う今日この頃です。
それにつけても、「ありのす」と書く度に、
ことごとく「もしかして:マリノス」と予測してくれる
GoogleIMEはさすがだなぁと思いました。(理由)
こちらからは以上です。
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