こんにちは。smailyです。
私がホスピタリティという言葉に出会ったのは
東京ディズニーランドが開業してから2年後のこと。
当時は早朝から深夜まで夢中でパークの運営に携わる毎日
そんな時に社内研修でホスピタリティセミナーを
受講しました。
ホスピタリティとは…
決してお客様のためだけにあるのではなく
働く仲間、友人、そして家族のために必要です。
一番身近な家族を大切にできなくて
どうしてお客様を大切にできるのでしょう。
この言葉を聴いて、私はとても反省しました。
お客様を大切にしよう…とか
仲間のスタッフを大切にしたい…ということは
いつも思っていたのですが
両親のありがたみを感じる余裕すらなく
パークの運営だけに夢中になっていたのです。
こんな風に何の心配もなく働くことができるのは
両親が私を支え応援してくれていたからなのに…
居心地のいい家、毎日作ってくれる食事
帰宅がどんなに遅くなっても起きて待っていてくれる母
仕事、仕事と夢中になっている私をいつも心配してくれる父
その1つひとつを
当たり前のように思っていたのです。
ホスピタリティセミナーを受講した翌日
仕事が休みだったので
百貨店のお中元コーナーに行きました。
そして、両親にプレゼントを購入し
感謝の気持ちを書いたカードと共に贈りました。
それから数日たったある日
これまで一度も会社に電話したことのない父から
会社に連絡がきたのです。
もしや…家で何かあったのでは?と
心配しながら電話に出ると父がこう言いました。
「今、プレゼントが届いたんだけど何かあったのか?」
そういうのです。
年齢的に急に何を言い出しても
不思議ではない歳でしたので
きっと何か勘違いしたのでしょう。
私は正直に父に話しました。
ホスピタリティセミナーを受けたこと…
その時両親のありがたみや
もっと大切にしなければいけないと気づいたことなど・・。
そして父に感謝の気持ちを伝えました。
すると父は、小さな声で「ありがとう」と言って
電話を切ったのです。
その声はもしや泣いているのかな?と感じるような声でした。
それから10年
時間をつくっては両親と外出したり
お料理をつくったり、父が病気で入院した時も
毎日のように病院に行って父との時間を楽しみました。
それなのに
父の危篤の知らせに
研修中だった私はすぐに駆けつけることをせず
私が病院に到着したときには
すでに意識がなくなっていました。
そのことを後悔しながら泣いていると
親戚の叔母や叔父がこう言ってくれたのです。
「あなたは親孝行だったね。
お父さんは家にくると
いつもあなたのことばかり話していたのよ。
あなたがこんなことをしてくれた。
あんなこともしてくれたって。
お父さんを大事にしてくれてありがとう。」
この言葉を聴いたとき
あの時ホスピタリティについて勉強する機会があって
本当に良かった・・と思いました。
皆さんは一番身近な人を大切にしていますか?
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