Simpline Blog現場エンジニアの戯言　その2　インフラ(NW)って何よ

現場で働く末端エンジニアAです。

今回はインフラのNW（ネットワーク）についてもう少し詳しく
書いていこうと思います。

前回ネットワークとは道路のような物と書きましたが
そこの所をもう少々書いてみます。

■道路
高速道路、国道、県道、私道等さまざまな道路がありますが
その機能によって道の形も大きく変わってきます。

例えば高速道路、ここに求められるのは安定性と一番重要な速度です。
そのため、道幅を広くし信号など余計なものを付けずに常に安定した
速度で走れるように設計されています。

国道、県道そこそこの通行量があり時間帯によっては渋滞するが
そこそこ車線や道幅なんかも考慮されていて後述の私道なんかより
安定して走れるようになっているとおもいます。

私道にも色々なものがありますが、基本的には小さく細い道路で
整備もされてなく歩道なんて皆無で、いつどこからボールを追っかけて
子供が飛び出てくるか、目の前をおばあちゃんがゆっくり歩いていて
おばあちゃんにプレッシャーをかけないように、ゆーーーくり後ろを
ついて行くレベルで運転するしかなかったりします。

さてさてそれでは通信回線で説明しましょう。

・高速道路
これは通信回線で言うとギャランティー回線と呼ばれる物に置き換えます。

ギャランティー回線とは数々の通信設備の中で最も信頼性が高い通信を
提供する回線となり、契約した通信の量（帯域）を全て占有して使う事が
出来るので、いつでもどこでも快適に安定した通信ができるようになります。
※注1　契約した通信の量（帯域）を超えた場合は遅くなりますので
　必要契約帯域を見極める必要があります。

・国道/県道
フレッツ光　XXXなどのベストエフォート回線に置き換えます。

ギャランティー回線と大きく違う所は、一つの回線を複数のユーザで
利用する所となります。
最近は最大1Gbps、2Gbpsなどととんでもない速度まで出るといった
広告も見ますがこれは理論値であり、極端に言うと1000人のユーザで
1Gbpsを分け合って使いましょうと言った契約になるので、最悪1Mbpsしか
速度が出なかったりします。

お値段はお安くとてつもないスピードも出ますが、安定性といった点で
ギャランティー回線には劣る事が多々あります。

※ベストエフォートとは、ざっくり書くと
　Aさんに「これ明日までやっといて」と仕事を渡した時に、Aさんは
　右手の小指で鼻をほじりながら「出来る限り頑張るー」と返事を
　するようなものです。

・私道
無線回線やADSL回線に置き換えます。
無線回線は簡単に言うと携帯電話の電波のようなものです。
ビルの谷間や地下に入ったりすると“圏外”なんて表示になったり
気になるあの子と花火大会に行ったときに極端に通信速度が遅く
なったりするあの状況です。（これもベストエフォートです）
また、最大速度が10Mbps程度のADSL回線なんかは60km/時速　道路で
30kmしか出せない原付のようなものです。

※通信速度の上限が遅く、場所や時間によっては極端に不便/不安定になる
　そんな回線です。

■まとめ
絶対に遅れてはいけないもの（遅延だめ）はギャランティー回線、ある程度
許容される物はフレッツ系のベストエフォートのように通信回線は利用する
通信の量/頻度/時間帯などを考慮して決めましょう。

■次回予告
道路標識（経路）について

よろぴ子