カシアス内藤というボクサーを描いた
『クレイになれなかった男』という短編小説があって
クレイというのはモハメドアリの改名前の名前で
まあ端折れば、アリになろうとしてなれなかったボクサーの話。
そこにはこんな事が書いてあって・・・
「人間は、燃えつきる人間と、そうでない人間と、
いつか燃えつきたいと望みつづける人間の、三つのタイプがあるのだ、と。
望みつづけ、望みつづけ、しかし”いつか”はやってこない。
内藤にも、あいつにも、あいつにも、そしてこの俺にも・・・」
燃え尽きれば、何もいうことはない
燃え尽きることを求めなきゃ、それはそれで不幸じゃない
そしてたとえ今は不完全燃焼でも、いつかのためにあがいているのも悪くない
不幸なのは、
燃え尽きようと求める気持ちを残したまま
燃え尽きるための力をなくすこと
 
時間は有限と言われますが
普遍的には無限です。
有限なのは個人的な時間で
自分の能力には賞味期限がありますから
そういった意味では時間は有限です。
ちなみに寿命も確かに有限ですが
今の自分にとって重要なことは
寿命の残量ではなく能力の残量です。
走り切った後か、走る気持ちがなくなるまでは
能力に持ちこたえてもらわないと困りますね
頭のほうも身体のほうも。
だから自分のメンテナンスはきちんとしないと。

  素晴らしい音楽と・・・

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